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売上・給与管理

キャバクラで本指名が重なったときの売上⁠・指名バック集計ルール

YOMISE|夜店 編集部

本指名が重なった日の締め作業では、二つの卓の売上をそのまま足してよいのか、接客時間で割るのか、指名バックを二件付けるのかで判断が分かれます。正解を一つに決めつけるより、集計する数字の目的を分け、店舗の規程として先に固定することが大切です。

ここでは、会計を二重にせず、キャストにも説明しやすい掛け持ち接客の集計方法を整理します。

まず店舗売上・評価売上・支給バックを分ける

混乱の主な原因は、性質の違う三つの数字を一つの「売上」として扱うことです。最初に次のように分けてください。

  • 店舗売上:各卓の伝票に基づく実際の会計金額
  • キャスト別の評価売上:成績や売上順位に使う店内指標
  • 支給バック:本指名、同伴、ドリンクなど給与に反映する金額

店舗売上は一つの伝票を一度だけ計上します。本指名が二卓で重なっても、同じ会計を二人分、二卓分として複製してはいけません。一方、評価売上と本指名バックは、店舗が定めた条件に沿って別々に判定できます。

重なりが起きる前に四つの条件を決める

集計の単位

本指名バックを「来店一組ごと」「一セットごと」「一定時間ごと」のどれで数えるかを決めます。延長時にもう一件付くのかも、同じ欄に明記しておくと判断がぶれません。

評価売上の対象額

小計、税・サービス料を含む総額、キャスト注文だけなど、評価の基礎になる金額を統一します。伝票ごとに担当者が変えられないよう、締め前に確認できる形が安全です。

掛け持ち中の配分方法

全額計上、均等配分、実接客時間による配分のいずれを使うかを定めます。複数の方式を併用する場合は、「評価売上は全額、本指名バックは一組一件」のように数字ごとのルールを分けます。

例外の承認者

来店時刻の入力漏れや急な席移動があったとき、誰が訂正を承認するかを決めます。本人だけで変更できる状態を避け、変更前後、理由、承認者を残すと締め後の確認がしやすくなります。

二卓が30分重なった場合の計算例

例として、A卓が20時30分から21時30分で会計6万円、B卓が21時から22時で会計4万円、両方が同じキャストを本指名したとします。重複は30分です。金額は説明用の目安で、実際には店舗の会計区分を使います。

  • 店舗売上:A卓6万円とB卓4万円を各一回計上し、合計10万円
  • 全額計上方式の評価売上:当該キャストに合計10万円
  • 一組一件方式の本指名バック:A卓一件、B卓一件の合計二件
  • 時間配分方式:着席開始・退出時刻を基に、重複時間の対象額だけを店内規程の比率で配分

重要なのは、時間配分を採用しても元の伝票金額を変更しないことです。配分するのは評価用の数字であり、店舗の実売上は伝票どおり残します。ヘルプのドリンクバックがある場合は、本指名バックとは別に注文者と提供先を記録します。

三つの配分方式は店の評価方針で選ぶ

全額計上方式

各本指名卓の対象売上を、そのキャストへ全額付ける方法です。説明が簡単で指名獲得を評価しやすい反面、同時対応が多い日は評価売上が実接客時間と連動しません。

均等配分方式

重なった時間帯の対象額を、同時に担当した卓数などで均等に割ります。計算はしやすいものの、高額注文や滞在時間の差を十分に反映できない場合があります。

実接客時間方式

入卓・退卓の時刻に応じて評価売上を配分します。現場感に近づけやすい一方、時刻の記録漏れがあると計算できません。採用するなら、一分単位か五分単位か、端数をどこへ付けるかまで決めておきます。

どの方式でも、給与規程やキャストへ説明済みの条件と一致していることが前提です。途中で変更する場合は適用開始日を残し、締め済み期間へさかのぼって混在させない運用が望まれます。

営業中から給与確定までの確認手順

  1. 来店時に卓番号、本指名キャスト、セット開始時刻を登録する
  2. 席移動や掛け持ち開始時に入卓・退卓時刻を記録する
  3. 会計前に本指名件数、延長、注文の担当を確認する
  4. 閉店後に重複時間の一覧を出し、例外だけ責任者が確認する
  5. 店舗売上、評価売上、バック明細を分けて確定し、訂正履歴を残す

締め後に合計額だけを見るのではなく、元伝票から各明細へたどれる状態にするのがポイントです。キャストへは件数、対象額、単価、控除、訂正理由を明細で示すと、質問にも根拠を持って答えられます。

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